BNP Paribas デビスカップ2009 アジア/オセアニアゾーン グループ I 2回戦『日本 対 中国』 :デビスカップ記事
2009年3月6日
[シングルス第2試合] 錦織 圭 v.s. 張 択
- 錦織 圭
- 6-4
- 7-5
- 6-2
- 張 択
序盤は硬さが目立った。強打は見せるものの、ボールの勢いも展開の厳しさも錦織本来のものではなかった。原因の一つは故障が治りきっていない右腕の違和感だった。「筋肉痛があり、腕全体が硬くなっていた。プレーにも影響があった」と錦織。それに加え、緊張感がショットの切れ味を鈍らせた。
日本のホームで迎える初のデ杯戦。デ杯デビューの昨年のインド戦より緊張したという。「緊張がどこからくるものかは分からない」という錦織だが、選手が必ず口にするデ杯独特の緊張感なのだろう。それでも、第2セットの中盤、サービスブレークで3−2とした第5ゲームあたりから、ようやく硬さがほぐれてきた。相手のビッグサーブにもタイミングが合うようになった。ラケットヘッドのスピードが上がり、持ち味である重いトップスピンが増えてきた。
第3セットになると「リラックスできて、いろいろな発想が出てきた」。組み立てや球種のバリエーションが増え、プレーが色彩豊かになった。観客がため息を漏らす場面も増えていった。珍しく失敗もあったが、ジャンピングショット「エアケイ」も何度か試み、プロになって初めてプレーを披露する関西のファンを喜ばせた。試合が進むにつれて、徐々に徐々にプレーのクオリティが上がっていった。
終わってみれば、3−0のストレート勝ち。「チーム戦ということもあって、内容よりも勝つことを第一の目標にやっていた」と錦織。「もうちょっと戦略的に、自分から攻撃できればよかった」と課題も口にしたが、シーズン開幕から「試合も勝っていないし、いいプレーもできていなかった」だけに、緊張感の中でつかんだ白星は自信回復のきっかけになるだろう。チームにとって、そして錦織自身にとって、十分な結果と言っていい。初戦の添田に続く完勝でチームに勢いがついた。これで日本が3回戦進出に王手。明日のダブルスで一気に決めたいところだ。
秋山 英宏
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